ぽわっとざれごと。

文章力0!!思考力0!!( ᐛ👐) 

変な人に絡まれた話。

私は、普段通りアルバイトをしていた。

このブログを読んでくれている人はご存知の方も多いと思うが、私のアルバイト先はマクドナルドである。私の店は、店頭注文とドライブスルーでの注文が出来る。

時刻は22時30分頃だったと思う。私のお店は23時閉店なので、お店には誰もおらず、しんと静まり返っていたと思う。そこに1台の車が入ってきた。

ドライブスルーの注文だったので、私はマイクをオンにして、いつも通り注文を受けようとしていた。

「いらっしゃいませ、ご注文お伺いします」

「倍マック!!」

と返事が帰って来た。だいたい単語で注文してくる人は、外国人か礼儀のなってない人か。そんなの関係なく接客はするけど。

だから、倍マック、と言われて倍のビッグマックなのか、それとも他のバーガーの倍マックなのか。私は確認しなくてはいけなかった。

「倍のビッグマックですか?」

すると、その返事に噛み付くかのようにこう返ってきた。

「あーもう、店ん中行くわ」

…え?なんか気分悪くなることしましたか?と頭の中でクエスチョンが浮かぶ。

上司もその会話を聞いていて、はは、と笑っていた。なんなんだろうね、と言われたので、日本人じゃないのかもしれないですね、と返した。

監視カメラで、ドライブスルーに入る車の流れが確認出来たので、その車を監視していた。車は、バックしてお店の駐車場にとまった。

店内に入ってきたお客さんの見た目は、おじさん。多分、50過ぎくらいの年齢。

そのお客さんは、店のカウンターに顔を見せるや否や、店内に響く声で何かを言い始めた。

私は言葉を聞き取る力が弱いので、お客さんが何を伝えたいのか耳を傾けていた。

声色的に怒っていた。だけど、私は自分のこと、なんにも悪いと思っていなかった。きっと、この人は頭のおかしい人だ。上司もまずいと思っていたはずである。

私は、注文を取るために今度はカウンターに立っていた。おじさんは私に向かって色々と言ってくる。(ちなみに私はひとつも聞き取れなかった。笑)

その状況を私の後ろに立って心配そうに見ていた上司は、「申し訳ございません。」と一言。

後から聞いた話だと、そのおじさんは以前倍のビッグマックを頼んだ際に、ビッグマックが倍ではなかったことを受けて、お店に報告。(これは完全にこっちが悪い。)そのあと店長を呼び出して、客席で周りに響き渡るほど何かを言っていたらしい。多分、その時の記憶が蘇ってきたのか知らんけど、倍マックって言ったら倍のビッグマックだろ!そんなことも分からんのか?みたいなことを言っていたらしい。知らんけど。

なのに、何故か私に矛先が向いていたので、上司は自分に矛先が向くように「申し訳ございません。」と言ってくれたらしい。知らんけど。(!?)

正直、私に向かってずっと話しかけてきていたので、私は今すぐにでも上司にポジションを代わって貰えないかなと思っていた。笑 それに、何を言っているか本当に何も聞き取れなくて、質問にしっかり答えたくても、私から出てくる言葉は「申し訳ございません」か、「猿でもわかるようにゆっくり話して頂いてもよろしいでしょうか?」しかなかった。

そんなこんなで、矛先は私に向かったまま、話が進んでいく。いや進んだのか?私は適当にあしらっていただけだったが。

上司はドライブスルーの車が来てしまったので、そちらの注文を取り始めてしまった。だから、私はおじさんと1対1。

すると、人が変わったかのように、態度が急変する。おじさんは声を荒らげなくなり、表情もにこやか。私に、「倍のメニューは用意してんのね?」と確認をとり、私は「はい、ご用意しております」と返す。そのあと、注文を取ったのだけれど、先ほどのドライブスルーのような端的な感じじゃない。なんか、色々と一人言を言っていた。きっと、構って欲しかったんだと思う。

私が注文の確認を取ると、「ふ…」と笑って同じ注文を繰り返す。(ちいかわか?)

注文があっているなら、はいと答えれば終わる質問に対して、わざわざ同じ内容の注文を繰り返すのである。さらに、おじさんはシェイクを頼んだのだが、私が「お味が3種類ございます」と言うと、「3種類もあんの?」「はい、バニラ、ストロベリー、チョコがございます」「いやぁ、バニラでいいねぇ。おっさんだからねぇ〜」というやりとりをした。なんて答えればいいのか分からず、「いえいえ…笑」としか言えなかった。今思えば、死んだ魚の目をして、無言で見つめてやればよかったと思う。

その他にも、ケチャップが苦手だから抜くことって出来るの?とか聞かれたり、倍のバーガーの注文したのに倍じゃないとか有り得んの?とかだったり、俺はバックが得意だから16mもバックして駐車したよぉとか、君は臨機応変に対応できていいねぇとか、色々と話しかけてきた。このときのおじさんの声色は、全く怒っていなかった。

そして、お会計が終わったあともカウンター越しにずーっと話しかけてきた。私はおじさんが最初機嫌が悪かったこともあり、なんとか機嫌を損ねないようにと出来る限り返事をした。

急に佐世保バーガー食べたことある?美味しいよ、食べてみるといいよと言われたのに対しては、「遠いですね〜^^」としか返してないし、君ネクタイをしてるから偉い立場なのかな!?と言われたのに対しては、「ちょっとだけ…^^」しか返してない。こっちも仕事で忙しいんじゃボケ。

そんな会話をしてる間に、ほかのお客さんがカウンターにやってきた。私はいらっしゃいませ〜と言ってカウンターで注文を取り終わると、おじさんとの会話は終わっていた。

 

と、思っていたのか?そんな簡単に終わるわけがなかった。おじさんは、再びカウンターに立ち、「ちょっと、あれが欲しいなぁ」とモニターを指しながら「美味しそうに見えたんだよ、あのキットカット」とフルーリーを指差す。

私は「ありがとうございます〜^^」とにこやかに営業スマイルを出すと、その後もおじさんはずっと話しかけてきた。私はひとつも無視することなく、しっかりと返した。

そして、ようやく注文の品が出来上がる。私はおじさんに、お待たせ致しました〜と商品を持っていく。ここからが鳥肌モノなのだ。

おじさんは、私に「なんか飲み物買ってあげようか?好きな物なんでもいいよ」と言ってきた。だいぶ前から恐怖は感じていたので、「いやぁ大丈夫ですよ〜、自分で買えますから〜」と断った。

その後に、「君、名前はなんて言うの?」と名札を凝視してきた。私はこの地域では珍しい苗字だったため、読めていなかった。私は「珍しい苗字なのでー…」と強ばった笑顔で返した。

そしておじさんは去っていったのだった。

 

恐かった。

私は震える手で上司のもとに駆け寄り、こわいこわい…と小声で呟いた。お店には私と上司と主婦の方(通称、御局様)しかいなかったので、カウンターでの会話はみんなが聞こえていて、その異常にみんなが気付いていたのである。

上司は通報しようか迷っていたと言うが、きっと通報しても警察が来るまでの間に居なくなってしまうだろうから見送ったと言っていた。

御局様には会話の内容を紹介すると、「キャバクラと間違ってんじゃないの?気持ち悪〜い」と言った。

その後も上司と御局様と話したが、ドライブスルーで男性が注文を取っていたら、店内には入ってきていなかったんじゃないかという話になった。女性がいると気付いたから、カウンターに赴いて、会話をしようとしたんじゃないかと。

 

そうそう、みんな存在を忘れているかもしれないが、途中で注文をしに来たお客さんがいたでしょう。その人は実は常連さんで、会話こそはしないものの、顔を見たら1発でわかる。いつもナゲットをソースなしで頼む人。この人も、途中からではあるが、私とおじさんのやりとりを見ていた。

その状況に異常と感じたかは分からないが、そのお客さんにお待たせしました〜と商品を渡すと、いつもとは違う声色で「ありがと〜う!」と返してくれたのである。なんか、思い違いかもしれないけど、沁みた。

 

きっと、またあのおじさんはうちの店に来るだろう。私が夜遅くまで入っているのをいいことに、何回か来そうな気がする。

上司が言っていた。暖かくなると、変な人が増えるって。

みんなも、気をつけてね…。